Hobby[Model]-鉄分が多いモデル。

Photo-模型編・グリーンマックス・営団400形(?)弄り倒し記-
-敵を知るにはまず手を動かせ?!-

 
※ご注意※

・手元のデジカメがぶっ壊れている関係で、画質が低い携帯電話カメラで撮ってますので、画質は【お察しください】。
・元々、下手の横好きなサイト主が技術力向上(?)を目的として
組んでます。効率的な組み方やもっとうまい手順があるでしょうし、恐らく完成度もビミョーかと思われますが、やっぱり【お察しください】。



◆序章、っていうかなんていうか。


2005年10月、とあるNゲージキットが某鉄道模型雑誌に付録として添付されました。
覚えてる方も多いでしょう、あの真っ赤な「丸ノ内線Nゲージボディキット」です。

私もご多分に漏れず3両編成×2の合計6輌分購入したのですが、実は積んだままになっておりました。

7年後、まさかまさかのKATOから決定版が完成品として製品化されてしまい、モチベが下がったってのもあるのですが…。

実はこのキット、新タイプキットへの過渡期故か、細かく見ると所々癖がありまして、綺麗に作るにはかなり気を使う必要のあるキットなのですよ。
元々ぶきっちょな私の事、気を抜いて組んだら最後、惨憺たる結果になるのは確実。

そんなわけで「仕上げ技術が上がったら…」と自己優先順位を下げていたんですが、以前たまたま中古屋さんで一つ安価に入手できまして。
「それだったら1輌先行試作で組んでみよう」、という何気に動機が不純だったりするのがこの製作記だったりします。





それでは、実車の超簡単な説明なぞ。

「帝都高速度交通営団400形」は、 1956年から丸ノ内線の初代電車「300形」の改良・増備版として登場した車輛。
 車体外見上の差異は大まかに言えばダブルルーフがシングルルーフになった程度ですが、中身に目を転じれば大幅な軽量化や台車の変更等々かなり多岐にわたっており、
基本設計をアメリカのニューヨーク地下鉄に範をとった300形から、より日本ナイズされた車輛といえましょう。

長年ほかの車種と共に活躍しましたが、丸ノ内線鋼製車一族の中では1991年と一番早く撤退。
2014年現在も日本各地に保存車が静態保存されています。
 
 

方向性としては、「このキットの組み方の癖を読み取る」「基本的工作を抑えつつ、お手軽な追加加工で格好良く見えるようにする」そして「完成させる」。
3番目は目標としてちとアレなのですが・・・塗装が中々できない環境なせいか、お手付きなキットが結構多いのですよorz
なので、こいつはどういう形であれ完成まで持っていきたいと思います。
 


流石に2000年代設計の新規キットだけに、パーツ同士の合いは良いです。
取り敢えず、湯口がやたらと多くて薄いこのキット。乱雑に折り取ろうものならパーツ白濁で済めばいい方で、下手を打てば抉れてパーツ破損の憂き目にあったりもします。
湯口ごとぶっちして、なるべくパーツ側に負担を掛けぬように切り出していきます。
…まぁ、鉄道模型に限らず、プラスチックモデル作ってる人には当たり前の事かもですがw

ライトが丸い凸モールドなので、かなり穴が開けにくい!ずれないように細心の注意が必要。
思えばCP製営団5000のキットもライトの穴あけが至極面倒なんですよねぇ…。

室内灯対応(集電対応の専用台車が別売り)してるというのに、何故前照灯穴を設計時に開けなかったのかと設計陣に問い詰めたいところですが…考えてみればコレ元々付録キットですし、板厚も薄いのでそこまで強度が出せなかったのかなーと素人考え。
取り敢えずは前照灯にポンチでガイドをつけ、0.4で開口、更に0.8でザグって既定の大きさに。
この車両自体は点灯化までは行いませんが、後で光ファイバーでライトレンズでも作ってあげましょう。


見辛いですが、車体に平行になってる下のリブを切り飛ばして垂直方向に立っているリブ2か所で車体を支える感じに。
強度が足りない、または車高が高すぎないしは低すぎるならば、リブ新設ですかねー。
このキットに限らず、グリーンマックスのキットは、完成品に比べると車高が高いのが特徴というかなんというか…。
地下鉄車両(特に第三軌条系?)は車高が低く、どっしりしている感があるので、側面裏側にあるリブの内、一番下のリブを削り取って、車高を若干下げてみることに。これが吉と出るか凶と出るか…?

殆ど調整なしで組めたのは流石最近のキット。
大抵、合いに問題がある事が多いので耐水ペーパー、やすりなどで調節するのが普通です。
この手の板キットのセオリーだと、組み方は2つ。
一つはL字型に組んでから[゜Д゜]ハコモアイシテ…じゃなくて箱にする方法。
こちらはいたって基本的な手順で、大半のキットはこの組み方で行けるはずです。
もう一つは屋根を中心に無理矢理箱にしていく方法。
こちらは側面と前面の接着しろが少ない時や、側面の合いが悪い時などに使用する少々強引な手順。
仮組してみた所、側面と前面の合いが良かった為、セオリー通りL字型で組む事にしました。

ちょっと昔のプラスチック系接着剤って、セメダインCとかだったよーな・・・?

さて接着です。
取り敢えず仮組してそのまま流し込み接着剤、って方法もあるのですが、思わぬところから接着剤が漏れたりしますので(過去に火災車輛化経験済みorz)、最初は粘度の高いふつうの接着剤でのりしろにちょんと載せて組み合わせ仮接着、その後流し込み接着剤でがっちり固定する方向で行こうかと。ちなみに私は入手しやすいタミヤセメントを使ってます。
L字 に接着したところで、半日から一日待てればベストですね。


若干緩くなった所で圧着させるといい感じ。下のケースはあまり気になさらぬようw

…まぁ、そんなに悠長に待ってもいられんので、ある程度固まったところで箱に。
きっちり組めば、割ときっちり隙間が埋まるもんですね。
床板仮組をした見た所、ほぼイメージ通りになったので、そのまま採用。
ちなみに屋根はまだ未接着で、綺麗にスッキリ組むのにはどうしたらいいか確認しながらなので、難しい反面楽しくもあったり。


リブを一段切り取るだけでこの精度…狙ってましたねGMさん?w 床板強度もOKでした。

とりあえず、箱組(いまだに屋根は未接着)した状態で台車を取り付けて様子を見てみるの図。
屋根は微妙に反ってるので、ちと調整が必要そうですね。

台車は過去発売されていた専用品のFS306。台車と車体間の隙間が、既製品と左程変わらない程度に自然な感じになったのがわかります。
第三軌条式地下鉄車輛特有の、あの"どっしり感"が出たでしょうか?

因みに、実車の車高はこんな感じ(ウィキペディア掲載・営団300形301)。
実車も相当に低いのです。

鶴見臨港改(右)と比べると、車高が低いのが分かります。
車高が既製品レベルと思われる鉄コレと比べても、これこの通り。
これだけ車高を低くしても、 台車及び連結器は干渉しないってのは、やはりキット設計当初から車高下げを見越してたんでしょうね。

ちなみに、右側の怪しいのは改造中の鶴見臨港(@鉄コレ第一弾)改。
こっちもいずれ写真を掲載したいものです。

しかも写真曲がっとる上に見切れとるがな…orz
さて、ここで取りだしたるはKATOから発売中の丸ノ内線500系。
解像度の低い、ケータイのヘッポコデジカメではこのモデルの「格好よさ」がどこまでお伝えできてるやら。

目標はこのレベルでの完成ですが、最初からここに至るのは無理なんでせめて並べられるぐらいにはしたいなぁ…。

GMのFS306もGMとしてはディテールフルなんですが、KATOと比べると貧相。
車体の方もモールドが繊細に過ぎて、KATO製より華奢に見えるのかも?
んで、おもむろにGM製と並べてみると車高面は問題なさそうです。
…流石に、一緒の編成とするには色々モールド面で差異が激しいので、一緒に並べる位にしておいた方が良さげですな。

上写真と見比べると一目瞭然。こうしてみると間が抜けて見えますな…。
しかし、ここで問題発生。
本番では集電床板+台車の予定なのですが、組み合わせてみた所見事に高床式に逆戻り!Σ(=皿=#)
これは床板側に追加加工必須ですなぁ…。


実物より多めに下がっておりまーす!(違

オマケ。
実車では車高の低さでは負けてない、東急旧7000(鉄コレ)と比較。
営団400が車体裾高さがレール面から890o、東急旧7000が850oって事で(M氏調べてくれてさんきぅ!)、本当は東急旧7000の方が低いはずなんですが…w

…まぁこの2車種で連結する事は有り得ませんから、イメージ優先で作ってしまおうかと。
以下次号 以下次号

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