1st Chapter. 生を謳歌する者、死を見つめる者
Cross Point
繰り返し、繰り返し。
無味乾燥な、日常。
襲い来る、悪夢。
そんな、モノトーンの世界だった僕の日常に、ある日、ひとつの色が生まれた。
赤い、憎しみの色。
僕の髪の色と、同じ――。
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