×月△日
どうやら、裏家業がご主人にバレてしまったようだ…。
部屋の扉が開き、ご主人が帰ってきた。
怖くて顔が上げられない。
多分、このまま怒鳴られるか、殴られるか…。
でも、それだけの事はやらかしたわけだし…最悪、捨てられる可能性も…。
だったら、 …いっそ、デヴァイスZEROで…想いもろとも…。
「ったく、キミってやつは…w」
その一言とともに、振ってきたのは。
罵詈雑言でも暴力でもなく。
暖かなご主人のぬくもりだった。
「え、あ…!?」
「でもそれだけ、ボクのことFhigは想ってくれてるんだよね?」
そうだよ、ご主人。
オレの、大切な、大好きな人。
「こーいうコト、二度としないって、誓える?」
じっとオレの視線にあわせて覗き込む、ご主人の瞳に誓って。
ご主人と一緒に暮らせないんじゃ、オレは生きる価値がないから。
「ん、おっけw」
腕を放し、その場に座り込んでおいでおいでと手招きするご主人。
ふらふらと吸い寄せられるように歩いていくと、ひょいと持ち上げられて膝の上に乗せられた。
「 じゃぁ、ね…。
これで勘弁してあげる^^」
言うや否や、思いっきりこめかみを拳固でグリグリされた。
これ以上ないくらいの不意打ちだったので、ムチャクチャ痛かった。
ほんとにあの時は死ぬかと思ったくらい。
でも、これが幸せなのかもな、と気を失う直前にふと思った。
後日、オレに余計なこと吹き込んだ張本人として、シンクとテツモがご主人とその知り合いで殲滅されたのは言うまでもない。
(了)
※テツやんこんな役ですまんwwwwwww
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