![]() :XDay ±0 "オボレルカラダ" |
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Cross Point
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「朝…か」 また…夢だったのかなと不安になり、首を巡らすと―。 「…夢じゃ、なかったんだね」 身体の中心に残る熱さと、痛みと…若干の疼きも感じ取れて。 「ありがと、ね…ウィル」 起きあがって、隣で眠るウィルの顔を見つめつつ…ボクは小さく呟いた。 「…あ、あれ…?」 手の甲に落ちる、暖かい滴。 「へ、変…だな」 おかしいな…。 「ふぇ…っ…ぇ」 目をぎゅっと瞑って、我慢しようとする。 「…」 時間よ、どうか今だけは…ゆっくり、ゆっくり流れて。 「助けられたの…2回目だね。…ありがとう、ウィル兄」 柄にもない事しているなと、今更ながら赤くなりつつ。
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