Cross Point




 





「…っ!…ひあぁあっ?!!…イッ…んうぅっ!」

押し殺した嬌声と共に、エミの身体がビクンッ!と跳ねた。
小さく震えながら、ずる、と力が抜けて、そのまま彼女は床にへたり込む。
暫く、二人分の荒い吐息が狭い空間を支配した。

「は…ぁ…」

こんなに、悦んでくれる、なんて。
あたし…本気になっちゃう、よ?

「…ふふ。気持ち、良かったみたいだね?」

あたしがそう言うと、思い出したかのようにこちらを見るエミ。
頬を赤らめて、潤んだ瞳で夢見心地のような、そんな表情。
そんな顔、するから…
右手に残った、暖かくて柔らかな感触が恋しくなって。
また、触れてみたくなる。
今度は両手で、エミの双丘を弾ませるように愛撫してみる。

「ぁふっ…ん…しん…く…ぅ」

"物足りないよ"と言ってるかのような、そんな視線を送ってくる。
…エミが望んでくれるなら、もっとしてあげるから、ね?

丁度、エレベータは到着階に着いた。