![]() :XDay ±0 "オボレルカラダ" |
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Cross Point
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霞が掛かったような思考の中、誰かの掠れた声がする。 「も…我慢…で…きな…」 ぐぃ、とボクの右手ごと押しつけられ。 「ぁああ…!!」 ボクがいつも恐る恐る触れるのではなくて。 「――――――っ!!」 声にならない声を張り上げ、硬直したボクの躰は力を失って、ウィルの胸元に倒れ込む。 「…我慢しなくていいからな?」 ファニエスの裾から手を入れられて、服がめくれあがる。 「えっち…ぃ…」 彼の右手が、ボクの眼前に示される。 「ね、うぃる…」 快楽に潤んだ視界で、両腕を広げて問いかける。 「…メインディッシュは、最後に取って置くもんだよ?」 アム姉やサフランと比べると、ちょっと小振りな胸。 「エミも、こんなに育ってたんだな?」 文句を言おうとして、軽く揉み込まれた刺激に嬌声をあげ、どうでもよくなってしまう。 「お願い…ボクを一人にしないで、ね…」 嗚咽の混じる声で、ボクは哀願する。まるで世界でボクとウィルしか居なくなってしまった気がして。 「愛してくれているなら…。
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