お互い、惹かれ合う様にカラダが触れ合って、そのまま唇が触れて―
「ん…む…んくっ」
そのまま、そこから一つに溶け合っていく。
お酒が入ってるせいなのか、それとも興奮のせいなのか…お互いの舌が、熱くて火傷してしまいそうだった。
触れ、吸い上げて、しゃぶって。
触れられて、吸い上げられて、しゃぶられて。
(なんか…すごぃ…ぃい…よぉ)
頭の中が真っ白なままで、ボクはウィルと深くキスを繰り返す。
このままじゃ、ホントにキモチイイコトに溺れちゃいそうだ。
(モット、モットキモチヨクナリタイ…)
ううん。もういいの。
溺れたって、イイ。
ウィルとだったら…何されたって、どうなったって、イイの。
「「ぷは…ぁ」」
彼が、熱を持った視線でじっとボクを見つめてくる。
そして。
「ふは…あぁあっ!?」
首筋から耳へと嘗めあげられた。
それだけで、体中にゾクゾクっと殆ど寒気に近い程の痺れが走る。
「エミ、こういうところも敏感なんだな…?」
「やぁ…!」
「嫌そうには…見えないけど、な」
「ぁあ…」
首筋に、鎖骨に、肩に。
キスを落とされた場所に、次々と火が灯っていく。
そう、嫌じゃ…ないの。
(むしろ…)
「お前…感じすぎだろ」
驚いたような、それでいて嬉しそうなウィルの声が、遠くに聞こえる。
(…もっと、ホシイ)
「んふっ、ふぁああっ!?」
「エミ…」
キスされると同時、ボクの奥に潜り込んだ彼の右手の指が、小さく動く。
そんな些細な刺激さえ、今のボクにとっては…どうしようもない位の致命傷だった。
(ぅあっ?!それ、それっ、ダメェッッ!?)
寒気のような、甘い痺れが全身に広がって。
頭の中、真っ白になって。
思考が、弾け飛んで。
ボク、は―。
「あ、あぁあああアァ〜〜〜〜ッ!!」
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