:XDay +30"アルキダシタキモチ" 
 
 
Cross Point






お互い、惹かれ合う様にカラダが触れ合って、そのまま唇が触れて―

「ん…む…んくっ」

そのまま、そこから一つに溶け合っていく。
お酒が入ってるせいなのか、それとも興奮のせいなのか…お互いの舌が、熱くて火傷してしまいそうだった。
触れ、吸い上げて、しゃぶって。
触れられて、吸い上げられて、しゃぶられて。

(なんか…すごぃ…ぃい…よぉ)

頭の中が真っ白なままで、ボクはウィルと深くキスを繰り返す。
このままじゃ、ホントにキモチイイコトに溺れちゃいそうだ。

(モット、モットキモチヨクナリタイ…)

ううん。もういいの。
溺れたって、イイ。
ウィルとだったら…何されたって、どうなったって、イイの。

「「ぷは…ぁ」」

彼が、熱を持った視線でじっとボクを見つめてくる。
そして。

「ふは…あぁあっ!?」

首筋から耳へと嘗めあげられた。
それだけで、体中にゾクゾクっと殆ど寒気に近い程の痺れが走る。

「エミ、こういうところも敏感なんだな…?」
「やぁ…!」
「嫌そうには…見えないけど、な」
「ぁあ…」

首筋に、鎖骨に、肩に。
キスを落とされた場所に、次々と火が灯っていく。
そう、嫌じゃ…ないの。

(むしろ…)
「お前…感じすぎだろ」

驚いたような、それでいて嬉しそうなウィルの声が、遠くに聞こえる。

(…もっと、ホシイ)
「んふっ、ふぁああっ!?」
「エミ…」

キスされると同時、ボクの奥に潜り込んだ彼の右手の指が、小さく動く。
そんな些細な刺激さえ、今のボクにとっては…どうしようもない位の致命傷だった。

(ぅあっ?!それ、それっ、ダメェッッ!?)

寒気のような、甘い痺れが全身に広がって。
頭の中、真っ白になって。
思考が、弾け飛んで。
ボク、は―。

「あ、あぁあああアァ〜〜〜〜ッ!!」