第五夜...「みんなはひとりのために」
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一斉に体の各部所の兵器を展開するオプト。 「コピーを続けたおかげで劣化しちゃったのね。短絡思考はこれだから…。 その時、床が再び大きく揺れた。 「?!」 ゴオォォッッッ!! 風の音と共に姿を表したのは…翠の髪をもつニューマンの少女。 「「エ、エミーナ…?!」」 確かに、風になびく長い翠の髪に隠れたその娘の顔形はエミーナにそっくりだった。 『この波動…闇の力……まさか…オリゲルド!?まずい!!』 シーガルがとある事を思い当たった時。 「…姉さんは…ドコ?」 感情を交えない声。 「姉さンは…ドコ?」 圧倒的な破壊力でもってティアナに拳を振り降ろすオプト。 「ってことは、この娘がティアナ…って、やべっ!!」 ソーマが慌てるのも無理は無い。 「オマエがぁァぁァぁぁぁぁ!!!!!!」 般若のような、凄まじい怒りの表情をその秀麗な顔に浮かべたティアナは、何も握らぬその拳を思い切りオプトの振り下ろす豪拳へと叩きつけた!
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