最終夜...「ひとりはみんなのために」
|
『あ…そん…な…』 思わず悲鳴が出そうになる。 (幼き少女よ…今一度問おう。そなたは…死にたいのか?それとも、生きたいのか?) 声が響く。 『…ボク…は…』 ちらり、と下を見る。 『…ボク…は…』 瞳を閉じて、一息。 『…生きていたい。 全身全霊をもって、叫ぶ。 (そう言うと思っていたよ、幼き少女よ) 笑みを含んだ声。 (しばらく、こちらに戻って来るでないぞ?) 『大丈夫だよ…みんなが居る! (さぁ、行け!そして己が定めた道、全うして見せよ!!)
|